リモートワークで運動不足だ。でも健康のために走ったりジムに通ったりつらい筋トレなんてしたくない。楽して痩せたい。そう思ったことはありませんか?そんな方法があるんです!それは立った状態で仕事をすればいいのです。
目次
なぜ立つのか
そもそもなぜ立っているのがよいのでしょうか。実は長時間座りっぱなしは健康に悪影響を及ぼすのです。
京都府立医科大学などの研究グループは、6万人を超える日本人を対象に、座っている時間と死亡率の関係性を分析。その結果、日中の座っている時間が2時間増えるごとに、死亡リスクは15%増加することがわかりました。
とくに生活習慣病の有病者では、脂質異常症は18%、高血圧は20%、2型糖尿病は27%、それぞれ死亡リスクが増加することも確認されました。
生活習慣病のない人でも座っている時間が長いと、死亡リスクは13%増加。脂質異常症、高血圧、2型糖尿病の3つすべて保有している人に至っては、42%も死亡率が高くなっていました。座っている時間が長いだけでこんなにも体に悪影響を及ぼすのですね。
さらには2020年11月、WHO(世界保健機関)が更新した新たなガイドライン「運動・身体活動および座位行動に関するガイドライン(WHO Guidelines on physical activity and sedentary behaviour)」でも、「座位行動は最小限にとどめて、低強度でも問題ないので身体活動を取り入れることを推奨」と記載されたところです。
座り仕事、特にリモートワークや在宅勤務で座っている時間が長くなっている人はぜひこまめに立つことをおすすめします。でも、立ったままだと机が低くて仕事がやりにくい・・・そんなときこそスタンディングデスクの出番です。
スタンディングデスクとは
名前の通り「立って仕事をするための机」のこと。そのままですね笑。欧米ではこのスタンディングデスクの利用が日本に比べて多いのです。
立って仕事をするスタンディングワークがポピュラーになった背景として、上述の通り長時間デスクで座って仕事をすると死亡リスクが高くなるといういくつかの記事が発表されたことも影響しています。
スタンディングデスクのデメリット
立ったまま仕事をするのにスタンディングデスクはおすすめですが、デメリットもあります。
慣れるまでは足に疲労がたまる
普段座ったまま仕事をすることが多く、立ち仕事に慣れていない人が急に立ったままでいると足(とくにふくらはぎ)に疲労がたまります。しかし慣れてしまえばそれほど疲労も感じなくなり、むしろこの足にかかる負荷こそが運動になり体へいい影響を与えるのです。
長時間立ったままだとつらい
上のものと似ていますが、やはりずっと立ったままだとつらいです。疲れたから座って作業をしようと思っても、スタンディングデスクの高さを自由に変えられるものではないと座った状態で机の高さが合わなくなってしまいます。
導入コストが高い
疲れてきたら座って作業をしたい。そう考えるとなるとやはりスタンディングデスクは高さを変えられる昇降式のものがよいでしょう。しかしそうなると普通の机よりも高価になります。
なかなか自分に合ったスタンディングデスクを探すのは大変そうですね・・・
おすすめのスタンディングデスクの紹介
まずスタンディングデスクを選ぶ前に自分の体に合った高さを知ることが大切です。こちらの計測ツール
自分に合った高さを計算してくれます。
「2018年の国民健康・栄養調査」の20~59歳の男性の平均身長は171.45cmでしたので近似値の170cmでの結果を見てみると、立った時の机の高さは158cmでした。
女性の場合の平均身長は158.32cmでしたので近似値の157cmで見てみると、立った時の机の高さは95cmでした。
スタンディングデスクだとやはりFlexiSpotが有名です。
なかでも電動で昇降できるシリーズがおすすめ。手回しで高さを変えるのは面倒で結局やらずない・・・なんてことも。
おすすめはEF1
ポイントとしては
- 電動で昇降
- メモリ機能がある中では最安(28,600円 ※脚だけの価格)
- シングルモーターで十分(メモリ機能があるので、昇降速度はこだわらなくてもいい)
メモリ機能があれば毎回同じ高さにすることができます。高さを変更するたびに「高さはだいたいこんな感じだったかな?」と悩む必要がありません。
モーターに関してはシングルとデュアルの二つがあります。デュアルのほうがシングルに比べて約1.5倍速くなりますが騒音が大きくなります。そこまで大きく変わらないのでシングルで十分そうです。
色は白と黒の2色から選べます。天板もいくつかサイズと種類がありますが、脚だけを買って自分の好みの材質やサイズの天板を取り付けることも可能です。
ただそうはいっても天板を別で買って自分で組み立てて、今まで使っていた机を処分して・・・となるとなかなか大変だし買う決心がつかないですよね。それに立ったまま仕事するのが自分に向いていないと思った場合、スタンディングデスクは不要になります(高さを変えられるのであれば普通の机として使え得ますが・・・)。もっと気軽に試せる方法はないのか。そんなときは卓上タイプがおすすめです。
今はちょっと・・・と思った人は卓上タイプがおすすめ
卓上タイプのメリットとして
- 比較的安価
- PCスタンドとしても使える
- 今使っている机も使える
あたりです。まず、やはりスタンディングデスクよりも安いです。そして今使っている机の上に置くことになるので机を処分しなくて済みますし、立ったまま仕事が向いていないなと思ったら使うのをやめればいいだけです。それにPCスタンドとしても使えるものがあるのでスタンドとして利用するのもいいでしょう。
卓上タイプのおすすめ3選
MOFT Z
PCスタンドのように少し傾斜させたり、スタンディング用に高さを出せるタイプなど多様な使い方ができてしかも折り畳むと場所をほとんどとりません。持ち運びも可能なので、例えばオフィスに出社して立ったまま仕事をしたいとなったときなども使えるので便利ですね。
MOFTZは25°/45°/60°に傾斜を変更でき畳んだ時の薄さは約1.2cm。重さは890gなのに対荷重はなんと10kg。コンパクトなのに丈夫です。
Levit8 スタンディング用折り畳みデスク (S)
こちらも折り畳み可能で場所をとりません。折り畳むのにコツがいりそうですがスタイリッシュで素敵ですね。
サイズはS/M/L/XLの4つでMサイズだと9.6 x 15.3 x 0.63 cmです。
畳み方はこちらの動画で見れます。
サンワサプライ アルミ製ノートパソコンスタンド CR-39
サンワサプライのもの。アルミ製で堅牢なのが特徴。昇降範囲は350mmです。とりあえず立ったまま仕事をするのを試してみたいという人におすすめ。
ちなみにFlexispotにも卓上デスク
があります。
まとめ
というわけで運動不足ならとりあえず立つ!座りっぱなしは体にも良くないので1時間に5分くらいでいいので立ったり少し歩いたりしましょう。立ったまま仕事をするならスタンディングデスクがおすすめです。
在宅勤務での過ごし方などはこちらで紹介しています。
在宅勤務で仕事が捗らない・・・そんなとき試して欲しい休憩方法3つ